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UPDATE2021.09.09

豊岡市の旅行需要は?「Think Insights with Google」から分かる観光地の需要

私たちは、「ローカル」の磨きあげと、観光地マーケティングにより、国内・世界から選ばれるディスティネーションを目指しています。

観光地としての需要が世界/国内からどの程度あったのかを把握し、今後の需要がどのように推移するのかを分析することは、体験コンテンツの造成や発信のタイミングをはじめ、我々のあらゆるマーケティング活動をするうえで、非常に重要です。

観光地としての需要の一部を把握するためのツールがGoogleからリリースされました。

Travel Insights with Googleとは

Google は、旅行会社や観光関係者を支援するため、Google 独自の検索データに基づく旅行業界関係者向けの分析ツール「Travel Insights with Google」(トラベルインサイト・ウィズ・グーグル)をリリースしました。

https://travelinsights.withgoogle.com/intl/en/

この「Travel Insights」には3つのツールがあります。

「Destination Insights」(デスティネーションインサイト)
旅行業界関係者や政府観光局向けに、日本を含むグローバルで都市、国、地域ごとに需要が高い旅行先を調査できる分析ツール。

「Hotel Insights」(ホテルインサイト)
宿泊業界関係者向けに、運営する宿泊施設のエリアに対する興味関心度、宿泊先を探す利用者における訪日外国人割合などを調査することができるツール。

「Travel AnalyticsCenter」(トラベル アナリティクス センター)
(※Google旅行パートナーのみ)旅行需要の洞察 、マーケティングパフォーマンス、Googleのフライトパフォーマンスなどを追跡できるツール。

このうち、エリア全体の動向を分析できる「Destination Insights」について、様々な条件を設定することで季節ごとの状況を見ることができますので、その一部を共有します。

豊岡市・京丹後市の需要は?

まずは国内の動向を確認します。

「検索されている国」を日本、「目的地」も日本、「旅行の種類」を国内、需要のカテゴリを「宿泊施設」に設定します。

次に、地域の選択です。
地域の最小単位は都道府県単位のようですので、「出発地」を全地域、「目的地」を兵庫県に設定します。京丹後市を見る場合は京都府に設定します。

表示された結果がこちらです。

豊岡市/目的地としての需要推移

ここでは、需要の推移を0-100までの数値で表し、推移を示しています。

7月半ば~7月末にかけて、昨年よりも兵庫県の、観光地としての需要が高くなっていたことが分かります。

豊岡市/需要が高い場所

ここでは、もともと需要の絶対数が大きいと思われる兵庫県内の都市が表示されています。「神戸市」「三木市」「洲本市」の順になっており、4番目に豊岡市があります。ただ、指標でみると、トップの神戸市100と豊岡市14なので、大きな差があります。

豊岡市/伸び率が高い地域

ここでは指定した期間の前年と比べて、需要の伸び率が大きい順に地域が表示されています。大きい順に「三木市」「洲本市」「豊岡市」となっており、+75%以上となっています。

その地域になにがあるかを考えますと、夏休み前~夏休み中に家族で遊べるレジャー施設、アウトドア、温泉等がある場所、ある程度都市部から離れ、密を避けられそうな場所及びある程度移動距離があり旅行感を味わえる場所が需要が高いのではないかと考えられます。

例えば、三木市にはネスタリゾート神戸、淡路市にはニジゲンノモリ、加東市には東条湖おもちゃ王国などの施設があります。また、洲本市、豊岡市、香美町、新温泉町には海水浴場や温泉などがあります。

京丹後市/目的地としての需要推移

京丹後の需要推移は、7月から8月にかけて昨年を上回っていました。

京丹後市/需要が高い場所

京都府内で、需要が高い上位10か所を並べると、圧倒的に京都市が高いことが分かります。次いで京丹後市、宮津市と「海の京都」エリアが続いています。

京丹後市/伸び率が高い地域

需要の伸びが大きい場所を並べると、京丹後市、伊根町、与謝野町と続きます。夏休みシーズンを含んでいることも影響し、海水浴場があるエリア、キャンプ場があるエリアの需要が高かったと考えられます。兵庫県でみたときと同じ傾向と考えられます。

ツールとしての可能性は大きい

この他にも、海外→日本国内の需要や、航空券と宿泊施設の需要を把握するツールなどが用意されており、インバウンドが本格再開する時期を見極める一助になりそうです。

TTIではこのように、さまざまな情報をもとにターゲット国・地域の需要を把握し、施策に反映させる取り組みを継続しています。

今回ご紹介したGoogleのツールは、予告なく変更される場合があります。

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